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Person

産業振興部職員インタビュー

新規事業の立ち上げから、
企業連携のコーディネートまで
新たな挑戦を支える仕事
佐藤 太智Taichi Sato(2022入所)
産業振興部 IT・知財・スタートアップユニット

立命館大学 法学部法学科卒業

学生時代は自動車部に所属。地元の愛知で製造業を営む父から、自動車産業がこの地域に与える影響力の大きさを聞いていた。新卒時は愛知に戻り、自動車部品メーカーに就職。転職活動にあたっては、名商の事業の多様さと、経済団体という立場で地域の産業に関われることに魅力を感じて入所を決めた。

Interview

現在の仕事内容を教えてください

私の所属する産業振興部は、「モノづくりユニット」と「IT・知財・スタートアップユニット」の2つに分かれます。「モノづくりユニット」では航空機、自動車、医療産業をはじめとした、この地域で活発な製造業系の会員企業への支援がメインとなります。一方の「IT・知財・スタートアップユニット」は、デジタル化のサポート、特許などの知的財産関係の講習・相談、そしてスタートアップや新事業に取り組む企業のサポートを行います。

また、特定の分野に特化した企業が所属する部会や団体があり、事務局として支えるという仕事もあるのですが、私もそのうちの1つである中部ニュービジネス協議会の事務局を担当しています。

また、名古屋駅近くに、「なごのキャンパス」というスタートアップ企業が集まるインキュベーション施設があるのですが、名商はそこに「サテライトオフィス」を設けて運営に参画しています。私も担当者として、入居企業のサポートのために、週のうち数日勤務しています。

私は新卒で入った自動車部品のメーカーから、次のキャリアとしてこの名古屋商工会議所を選びました。実際に入所して、今の仕事が面白いと思うことが多いです。例えば、前職とくらべて100倍くらいの人数の方と名刺交換しています。仕事を通じて、企業や人との「出会い」が格段に増えたのです。そして、一般企業の会社員ではなかなか会えないような、経営者層の方々と接する機会も多く、とても学びになります。そうした方への受け答えも、レベルの高い情報提供や提案ができないといけない、という緊張感もあり、日々自己研鑽に努めています。

入所して印象的だった仕事や出来事はありますか?

「新規事業創出プログラム」というセミナーを企画したことです。日々企業と接する中で、「新しい事業を会社で立ち上げたいと思っているが、どうしてよいかわからない」という企業が少なくないと考え、実際に会員企業にヒアリングを行ったうえでニーズを確認し、ターゲットやセミナーのプログラム案、そして広報・PR方法などの企画案をとりまとめ、提出しました。そのときに、まだ入所して数年しか経たない私の意見を尊重していただき、アドバイスも受けながら企画をブラッシュアップし、新規事業として予算を確保することができました。何か新しく始めることに対して、地域経済にメリットのある内容であれば、挑戦に前向きな考えを持っていただける社風だなと感じました。

仕事を通して企業や地域に
「インパクト」をもたらしたことは?

あるビジネスコンテストを事務局として支えた経験があります。応募企業や審査員へのさまざまな連絡や調整がメインの仕事になりますが、事務局業務の大変さを感じました。コンテストは20社以上の応募があり、その中から一次選考で5社にまで絞られて、最終選考会を迎えます。そして見事に最優秀賞を獲得された企業から、表彰の際に「この結果を社員のみんなに伝えたい。今回の受賞はとてもありがたく、自分たちの力になる」という熱い言葉を聞くことができ、とてもうれしく思い、印象に残っています。

また、医療分野向け製品の開発に初めて挑戦するメーカー様を支援した経験も印象的です。私が所属する産業振興部で実施している、大学病院のニーズとのマッチング事業から始まり、補助金の書類指導も行うなど、オール会議所で支援を行いました。さらに、その製品を必要としているターゲット層に届けるためにはブランディングが必要と考え、ブランディングの専門企業との橋渡しもしました。メーカーの方からは「この事業は自分にとって我が子のようにかわいいから、応援してくれて、それが形になっていくのがとても嬉しい」と声をかけていただけました。このとき、企業の新たな挑戦を、様々な角度からサポートできたという手ごたえとともに、企業間をつなぐおもしろさも感じることができました。

名商はどんな雰囲気ですか?
一緒に働く仲間にはどんな人が多いですか?

積極的な姿勢の人が多い印象です。名商には幅広いプロジェクトがあります。それらはお役所的に、該当する部署に割り振られて遂行されていくと思われるかもしれません。確かに部署担当はありますが、たとえば部署等の区分けの間で宙に浮いたプロジェクトがあると、積極的に取りに行き、関わっていこうとする人が多いです。ひとりひとりの守備範囲が広いので、どんな仕事に対しても他人ごとにせず、カバーし合っています。そして自分から手を挙げやすい自由闊達な空気があります。

10年後の目標は?

仕事をするなかで、どう進めたらいいか、こういう分野に強いパートナー企業がないか、など先輩に相談することが多いです。そんなとき、先輩方は私の質問に時間を割いて、親身に考えて答えてくれます。私も仲間から頼られた時に、しっかりと返せるようになっていたいです。また、多くの事業者の方からも、憧れる先輩や上司のように、何かあれば「佐藤に相談してみよう」と思われる職員でありたいですね。

Message

就職活動中の皆さんへの
メッセージをお願いします

飲み会や部活動など、仕事以外でもコミュニケーションを取りやすい職場です。もちろん自由に参加できる雰囲気ですし、先輩方と話すきっかけがあることは若手としてはありがたいです。

業種業態を問わず、いろんな方の話を聞けて、同時にその方たちの仕事を支援できるこの仕事は、個人的にとても楽しいと感じています。そうした幅広い仕事に興味のある方は、ぜひ仲間になってください!

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