総務管理部職員インタビュー
事業者の立場にたって
伝えていく仕事
南山大学 総合政策学部卒業
大学内の説明会で、名商の職員から説明を聞き興味を持った。就職活動ではあまり業界を絞らず、金融系などさまざまな企業を志望。名商の面接がとてもアットホームな雰囲気で、社風を表していると思い、入所を決意。
現在の仕事内容を教えてください
名古屋商工会議所は、約17,000の会員企業を有しています。私の所属する管理ユニットは、会員企業の管理や維持を業務とする部署です。入退会の問合せや会費の徴収といった年間を通した業務のほか、新たな会員企業を増やし、また長く会員を続けていただくための取り組みも行っています。入会勧誘はいわば商工会議所の魅力を伝える営業活動であり、職員に対しては、目標を示すなどして入会勧誘を促すことも行っています。
また、私は今年から所内の情報システムも担当しています。職場で使うパソコンなどの管理や、生産性が上がるシステムの導入などにあたり、職員が働きやすい環境を整える仕事をしています。
入所して力を入れてきたのはどんなことですか?
入会に関する業務です。入所3年目で現在の部署に配属となったものの、その頃は企業に対してサービスや入会案内の説明をした経験がほとんどありませんでした。そのため、自分がまだ弱いところだという自覚と、もっとできるようになりたいという使命感にかられていました。そこで、管理ユニットに寄せられる、入会を検討している企業からの問合せは、自分が率先して受けるように努めました。結果として、年間で50件ほど入会説明を行う機会を得ることができ、自分なりのやり方を確立できました。
一貫して行っていたのは、まず企業情報を事前に調べること、仮説を立て、実際に説明し、その結果や反省を文章にまとめていました。この事前準備や振り返りが、少しずつ力になったのだと思います。最初は緊張してこちらの言いたい説明ばかりになっていましたが、自分の型ができてくると、事業者の意図をくみ取った提案ができるようになりました。
その経験を踏まえ、「自分が持っていたような悩みを、同じ世代の職員ももっているのではないか。そうした不安をなくしたい。」と思い、若手職員を対象に、入会案内の勉強会を自分が主導して始めることにしました。ありがたいことに上司も後押ししてくれ、配属される部署によって経験にばらつきのある、2年目以降の有志が集まり、年に2回のペースで勉強会を開催しています。
仕事を通して企業や地域に
「インパクト」をもたらしたことは?
名商のサービスを新入会員に紹介する「ウェルカムセミナー」という事業を担当しています。名商には100以上のサービスがあり、ホームページ等ではもちろん情報を載せていますが、必要なサービス情報が個別の会員企業に届いていない場合もあります。ウェルカムセミナーでは、各サービスの担当職員が具体的なメリットなどを丁寧に説明するため、伝わり方が違います。参加企業に、サービスを活用するイメージを持っていただき、後日実際に利用されたことがわかった時は、手ごたえを感じました。
さらにウェルカムセミナーは会員同士の交流会もセットになっています。実は私が入所して3年くらいはコロナ禍で、交流会が開催できずにいましたが、私が配属された年にようやく復活させ、多くの人が集まるイベントを主催者側で初めて経験しました。参加企業からは「オンラインより対面がいい」という声をいただき、実際に顔を合わせるビジネス交流会のニーズを強く感じました。これからも力を入れて取り組んでいきたいイベントです。
名商はどんな雰囲気ですか?
一緒に働く仲間にはどんな人が多いですか?
風通しの良い雰囲気で、先輩に質問もしやすく、相談にもよく乗っていただけます。名商は2~3年ごとに部署異動があり、年次が上がるにつれて顔見知りの職員が増えていきます。それが仕事を円滑に進められる要因かもしれません。仕事の教え方が上手な先輩に恵まれていたと、自分が教える立場になって強く感じています。
お堅い職場のイメージがあるかもしれませんが、実は色々な人が集まっている組織でもあり、打合せの際には柔軟な発想や意見があがります。ぶつかるということはありませんが(笑)。
10年後の目標は?
「唯一無二の存在」になることです。今後、多くの企業の方と関わり、部署異動もしていくと思います。内外のいろいろな人と仕事をするなかで、「この人のここが尊敬できる」「この経営者の仕事の仕方が参考になる」と思うことがよくあります。そうした「いいところ」のパーツを自分の中に取り入れ、最終的に自分のオリジナリティにしていきたいです。
今はいろいろな情報に触れることに力を入れています。いずれは経営者の方とのやりとりなかで、自分の意見も話せて、頼っていただけるような職員になれたらと思います。